救済

現実世界の常識という概念が脳裏に張り付かぬよう

きみの言い訳は最高の芸術だった

 神様にはとっくに見破られている、僕の浅はかさをどうか君には気づかれませんように。僕自身が僕であるためにした判断は、僕を守ったのかわからないし、元からおかしな暗号だったから正しい事でもエラーが生じちゃうのは分かってたよ。覚悟の上だった。僕は自分のアイデンティティも自己形成も出来てないでいるのに、他人の事は知ってやろうという気になる、とんだ嫌な奴だ。文章に起こすと更にカッコ悪さに磨きがかかる。はじめっからかっこよくなんて無いんだからと、知らんぷりするのが得意。電車を待っている間に思い出し電車が通り過ぎるとともに思い出していたことすら忘れてしまうような存在で構いません、誰か私のことを覚えていてください。あなたが死ぬときに思い出す女の子にも、あなたの人生のトラウマにも、もうなれなくていいんです。心細さは時間と新しい神様が解決なさってくださるでしょう。お酒は嗜む程度に、信号はきちんと自分の目で確認してから渡ってください。どうか、末永くお幸せに。