救済

現実世界の常識という概念が脳裏に張り付かぬよう

はないちもんめは子供の遊びにしては残酷すぎる。

「私、何をやっても全部中途半端で、その割に人より多く手を出すので自分の無能さというか、私って何をやらせても全部に不向きなんだなって思って可能性の無さに絶望するんですよ。努力出来なさとかそういうのにも...」と、淡々と自分語りをしていた時の事だ。それが終わると「いいじゃないですか。どんどんやってどんどん辞めていきましょうよ。」と言ってくれた人がいた。今でもその言葉に救われる。「辞めてきた事の数はやってきた事の数ですよ、見つかるまで辞めて行けばいいんですよ」と。

 「挑戦的ですね!」「好奇心旺盛ですね!」みたいな言葉は10000回ぐらい聞いてきたし、私の自虐をうんうん聞いてきてくれた優しい人も生きてきた中でも多かった、もちろん説教も沢山されてきた。それに、改善記事や似たような人のブログもいっぱい読んできた。けれどもこれ程までに私の励ましになった言葉はかつて無かったかもしれないと思う。誰かのネガティブな発言を肯定するのは、いつなんどきも私の役目だったはずだけど、ダメダメな私を"家族、恋人、友達"とか、そういうどの立場からでも無く、この言葉で肯定してくれた。人によっては"ありふれた励ましの1つ"かもしれない。しかし、映画の名言や偉人の格言にも勝る程にこの言葉は私の中では最強の救いだ。